第1回 宝石とは?
- 渡辺宝石スタッフ

- 11月30日
- 読了時間: 3分
コー:私は宝石の知識はないものの宝石の加工などをした経験があるので思うのですが、
その辺に落ちている石でも磨けば凄く綺麗になります。
硬さなどは色々あり加工は難しいのかもしれませんが、
何故その辺の石を磨いて綺麗になるのに宝石とはならないのでしょうか?
宝石の定義や線引きなど教えてください。
AI宝石博士ASTRO:とても良いご質問ですね。
確かに、身近にある石も磨けば美しく輝くことがあります。
しかし「宝石」と呼ばれるためには、いくつかの条件があります。
まず、宝石の主な定義は「美しさ」「希少性」「耐久性」の3つです。
1つ目の「美しさ」は、色や輝き、透明度などが優れていること。
2つ目の「希少性」は、自然界であまり多く産出しないこと。
3つ目の「耐久性」は、傷つきにくく、長く美しさを保てることです。
その辺の石も磨けば綺麗になりますが、多くは色が淡かったり、
透明度が低かったり、傷がつきやすかったりします。
また、同じような石がたくさん見つかる場合は「希少性」が低くなります。
宝石は、これらの条件を満たした特別な鉱物や有機物(例:琥珀や真珠)だけが名乗れる名前です。
つまり、磨いて美しくなっても、希少性や耐久性が足りなければ「宝石」とは呼ばれません。
この線引きは、長い歴史や文化の中で自然と決まってきたものです。
ご自身で磨いた石も、世界に一つだけの素敵な存在ですので、ぜひ大切にしてくださいね。
コー:なるほど、つまりその辺に沢山落ちている石は希少性は確かにありませんね、珍しく感じません笑
透明度は確かに希少性はありますね。
その辺に落ちている石で透明な石は見たことがありませんしね。
ですが色や輝きは採取の後の加工であるカット研磨により、
どんな石で輝きが出ると思います。
その辺に落ちている石でも沢山は無い珍しい石ならば、
カットする事で宝石の条件を2つ満たすように思います。
AI宝石博士ASTRO:とても鋭いご指摘ですね。
確かに、身近にある石でも珍しくて数が少なければ「希少性」を、カットや磨きによって「美しさ」を引き出すことができます。実際、世界には新しく発見された鉱物が「宝石」として認められることもあります。
ただし、もう一つ大切なのが「耐久性」です。宝石は長く美しさを保つために、ある程度の硬さや丈夫さが必要です。例えば、モース硬度という指標で6以上(ダイヤモンドは10)が目安とされることが多いです。硬さが足りないと、日常の使用で傷ついたり壊れたりしやすくなります。
つまり、珍しくて美しい石でも、耐久性が十分でなければ「宝石」としては扱われにくいのです。
それでも、珍しい石を自分でカットして楽しむのは素晴らしいことですし、コレクションやアクセサリーとして大切にする価値は十分にありますよ。
■本日のまとめ■
宝石と呼ばれるものには、美しさ、希少性、耐久性の3つの要素が必要。
その中の2つ当てはまれば、宝石の条件を満たす事になる。
その辺に落ちている石でも磨いたりカットすれば宝石の条件を満たすかもしれない・・・が、
世界を見ての希少性の高い石ではない限り、時間と労力、研磨などの料金は計り知れず、
販売しても労力と見合った価値にはならない。
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