A、鑑別書は、検査する対象の石が何という宝石なのか、その宝石名が記され、それが天然石なのかそれとも、人工的に作られたものなのか、そして石の割れや欠けやキズを成形する、色をよく見せる為などの処理がなされているかどうかを検査した報告書です。
そしてその結果を出すためにどのような検査をしたのかも鑑別書に記載されています。
鑑定書はダイヤモンドの特徴、品質(4Cや蛍光性など)を表記したものです。
色石には付けられず、ダイヤモンドのみに付けられます。
ダイヤモンドはその品質によって価格が全く違います。
鑑定基準は米国宝石学会のG.I.A.方式が世界中で広く採用されています。
鑑定書はダイヤモンドにしか付ける事が出来ません。
なぜならダイヤ以外の宝石はクラリティ-(透明度)の検査をしても、直後にダイヤモンドと擦れたらクラリティ-のランクが違ってしまいます。
酢や酸に弱い石も、いつ品質が変わってしまうかわかりません。
ダイヤモンドは、引っかき傷で世の中で一番強い硬度10ですし、硫酸、硝酸、塩酸に浸けても溶けません。
何でも溶かすと言われている王水に浸けてもダイヤモンドは溶ける事はありません。
だからこそ、ダイヤモンドには鑑定書がつけられるのです。
そしてダイヤモンド以外の宝石には鑑定書がつけられないのです。