A、ネットショップでジュエリーを購入する際、気を付けなければいけない事は沢山あります。
主に、注意する部分は、
①画像で判断しなければならない
②量産品なのか、1点モノなのか
③商品の値段と送料など合計の料金は?
④材質、含有量の確認
⑤大きさ、長さなど合っているものか
⑥どこの国の製品か
⑦小さく書いてある場所にどんな注意書きがあるのか
⑧販売は個人か、会社か
⑨購入者&販売者のレビューはどうなっているか
⑩天然か、合成か
⑪アレルギー表記はされているのか、アフターはしてくれるのか
の、11個です。
長くなりますが、1つずつ説明していきますね。
①画像で判断しなければならない
ダイヤモンドの違いなど実際に見比べて見なければ解りません。
鑑定書付のものであれば、大丈夫なのかもしれません。
画像が綺麗だったとしても同じものは届きません。それは、石によって色も輝きも違うからです。
当たり前ですが、販売ページの画像は最高の環境で最高の品質のものを使って撮影する場合が殆どです。
ネットショップでの画像はイメージ画像であり、100%その商品が届く保証はありません。
金やプラチナでの量産品は問題ないとしても色石に関しては全く同じものはありません。
充分注意をして購入しましょう。
②量産品なのか、1点ものなのか
家電などを買う場合は量産品というのは安全で安心な部分がありますが、ジュエリーの場合は違います。
量産品の安価な商品は仕上げが雑な印象がある他、装飾パーツが数回使っただけで取れたりなどの注意が必要です。
型の無い1点モノの場合、材質やどんな石が使ってあるかなど細かく書いてあったり安心して購入出来る印象です。
③商品の値段と送料など合計の料金は?
商品の値段は他ショップより安くても送料や手数料を含めたら他よりも高くなってしまう場合があります。
意図的にそうしている場合もありますし、お届けの県によって値段が違って高くなってしまう事もあります。
④材質、含有量の確認
商品の値段が安ければ安いほど、含有量が少ない又は比較的安い金属の銀や真鍮、に金やプラチナのメッキがしてあるだけの場合があります。
ショップでの安い金に注意が必要です。
ネットショップでよく売り上げランキング上位に来るのがK10、K9、K5などの金の含有量が50%以下の製品です。
金は純金では柔らかすぎる為、硬い別の金属を混ぜた合金にします。金が50%以下ですから、それ以外の金属が多くなるという事です。
合金に使われた金属は、公開されていない場合が殆どなので、身に着けるとアレルギー反応が出る場合があります。
ネットショップでよく見かける表記は、シャンパンカラー、プラチナカラー、ゴールドカラー、ピンクゴールドカラーなどの
材質の地金をまるで金やプラチナの種類のように書いてある商品が多いですね。
「カラー」という表記は、高級感を出す為や間違って購入させたい場合など色んな事が考えられます。
これらはすべてメッキによって色を変えているだけなので、使っているうちにメッキが剥がれ変色していきます。
メッキ処理は安全なように見えますが、0.03㎜程度の薄さな為、少しの傷や汗による化学反応で簡単に剥がれてしまう事を覚えていただければと思います。
メッキをかける前の材質表記があれば、それが自分のアレルギーに引っかかるかどうか病院で検査をすると共に確認していただけたらと思います。
近年、チタンやステンレスなどアレルギーフリーの金属もありますが、硬い為、加工に向いていなく凝ったデザインは少ない&無理な力を入れると割れてしまう短所もあります。
※2022年10月13日現在では、K18という刻印がされている金色と銀色のステンレスパーツが出回り始めました。ショップではジョーク品、刻印はデザインとして販売されていますが、そのパーツを取り付けたアクセサリーは一般の方には解りにくいと思います。
フリマサイトやオークション、ハンドメイドで素材表記が「18金(K18の刻印あり)」など少しでも怪しく感じたら、販売者に必ず問い合わせしてください。
⑤大きさ、長さなど合っているものか
商品の全体の大きさ、ネックレスの長さ、リングの番数などは合っているのか確認する必要があります。
画像と大きさが異なるものもありますので、着けてみた時のサイズ感が解る画像があれば良いですね。
リングの場合、サイズが違って抜けなくなる事もありますのでご注意ください。
⑥どこの国の製品か
有名ブランドや国内にも販売会社がある販売者なら安心して買えるかと思いますが、
販売会社が個人宅や海外発送の商品などは、商品画像と違うもの又は類似品などを送ってくる場合もあるので注意が必要です。
その場合、返品や交換などの手間がかかったり、返品期限を過ぎてしまう場合もあります。
⑦小さく書いてある場所にどんな注意書きがあるのか
小さく書いてある文字というのは、読んで欲しくない場所な訳ですからアレルギー表記や素材などの大事な事や販売者だけが得になる事が書いてある場合もあります。
例えば、「返品出来ません」や「送料は購入者負担」など、中には送料に法外な値段を付けている所もあったりします。
「返品出来ません」に多いのが、アフターがめんどくさい安い商品や壊れやすい素材で出来たものなどがあります。
⑧販売は個人か、会社か
宝飾系は単価が高い印象ですから転売目的の個人はいないような気がしますが、発送元がアパートの一室やマンションの一室などは少し警戒しなければいけません。
近年では、店舗を持たないネットショップのみの業者がいますが、中にはそうでない個人の場合があります。
個人が100%警戒対象というわけではありませんが、包装が雑であったり、プレゼント包装が出来なかったり、個人情報の取り扱いが雑な場合もありますので注意が必要です。
店舗を持つ会社の場合、店情報がネットで簡単に調べ見ることが出来るので判断しやすく安心して購入することが出来ます。
⑨購入者&販売者のレビューはどうなっているか
商品の購入決めるポイントとして購入者や販売者の評価は重要です。
どんな商品にも言える事ですが、良い所、悪い所を見て判断するという感じですね。
ですが、商品レビューや販売者レビューの中には、業者が購入者を装って書くサクラ(意図的に★5を書いてもらう事)や本当の購入者にギフト券や粗品をプレゼントする条件で★5固定で書いてもらう評価など、判断は難しいかもしれません。
★5レビューはサクラが多いので★2~3のレビューを参考に決めると良いかもしれません。
★1レビューは文句などの感情的で偏った内容が多いので参考にするには難しい印象です。
本当に人気がある商品で売れている商品もありますが、100や200を超えるような極端にレビュー件数が多かったり、お店の販促のような内容のレビュー、★のみの評価などは怪しく注意対象だと思います。
購入を決める前に自分で見て判断していただけたらと思います。
⑩天然か、合成か
ジルコン、ジルコニア、キュービックジルコニアという石の名前を聞いたことがあるかもしれません。
どれもダイヤモンドの代わりとして使われる事がありますが、どれもダイヤモンドではありません。
ジルコンは、12月の誕生石にもなっている天然石で、ダイヤモンド光沢の石という事でダイヤモンドの類似石として使われる事が多いのですが、
ダイヤモンドと違い硬度も低く、比重も重い別の石です。
ジルコニアは、ジルコンと名前は似ていますが、こちらは天然石ではなく人造のダイヤモンドに類似した酸化ジルコニウムです。
ジルコニアとキュービックジルコニアは同じものです。
正式名は合成キュービックジルコニアで表記はCZ。
社団法人日本ジュエリー協会が出しているジュエリー用語辞典では
「ジルコニアとは、スワロフスキー社製の人造キュービック・ジルコニアの商業名」と書かれています。
「CZダイヤモンド」と表記してあるショップを多々見かけますが、キュービックジルコニアとダイヤモンドは別物でジュエリー用語辞典にも「CZダイヤモンド」という項目にはキュービックジルコニアのフォールスネーム(鉱物学的に認められていない名称)と書かれています。
つまり、勝手に付けられた名前なので、ダイヤモンドと間違えて買って欲しい。安く良いものを手に入れたと錯覚させる為の「偽りの名前」ということになります。
ネットショップでレビューを見るとジルコニアを本物のダイヤモンドと思って購入されている方が多く見られたので、
材質表示、画像など商品ページを隅々まで細かく見る事が大事だと思いました。
⑪アレルギー表記はされているのか、アフターはしてくれるのか
メッキ処理してある場合、アレルギーになりやすいニッケル、銅、真鍮、などの安い地金を使っている場合があります。
その場合アレルギー表記が無い場合は、アフターをしない(売りっぱなし)の可能性が高いです。
購入してアレルギー症状が出たとしても、「それも了承して安いの買ったんでしょ?自己責任ですよ」と言われてしまいますので、
表示されている詳細を細かく見る事も大事です。
メッキが厚くコーティングされていたとしても、0.5㎜の厚さも無いので汗や経年劣化によって剥がれてアレルギーになる事もあります。
アレルギーに1度でもなってしまうと、その金属は一生着けれなくなります。
どんなに可愛いデザインでもどんなにお気に入りのものでも着けると命の危険が起こります。
長々と話しましたが、それだけ注意して購入しなければいけないという事です。
ジュエリーは全般に高価な買い物ですから、慎重に見極めてほしいのが正直なところです。
出来れば、店頭に来て専門家の説明を聞きながら、自分で見比べて購入するのが一番なんですけどね。
なかなか外に出られなかったり、遠くて行けない場合もありますので、仕方ないのですが、
紹介した注意点に気を付けながらネットショップを利用していただけたらと思います。
※渡辺宝石はネットショップをしていません。